2025年01月08日(水)周知
青い森しんきんReport 2024年10月版
■漁業・水産加工業
・10月の八戸港の水揚げは、数量2,926トン、金額1,145.7百万円で、前年同月比で数量は59.5%減、金額も49.9%減だった。
・10月における数量2,926トンは、2015年からの過去10年間で最高の2017年10月の26,039トンの11.2%で10番目、金額1,145.7百万円もこの10年間で最高の2016年10月の4,668.0百万円の24.5%となり過去10年間で10番目となり、数量・金額ともに最低だった。
・10月時点での年累計の数量46,589トンは前年同月比37.8%増で、この10年間で5番目(最高は2015年10月の73,724トン)、金額9,837.0百万円は前年同月比4.9%増で、10年間で6番目だった(最高は2016年 10月の16299.0百万円)。
・イカ釣り:近海スルメイカの水揚げは数量8トン・金額10.7百万円で前年同月比61.9%減・62.3減だった。船凍ムラサキイカの水揚げは 、数量27トン・金額47.7百万円で前年同月比82.7%減・83.1%減で、イカ釣り全体では、数量227トン・金額235.4百万円となり、前年同月比で数量は33.4%減、金額も53.8%減だった。
・大中型巻き網:遠海巻き網では、マイワシの水揚げが数量274トン・金額16百万円だった。三陸巻き網では、サバの水揚げが数量808トン・金額122.7百万円となり、全体では数量1,084トン・金額138.9百万円で前年同月比数量79.9%減・金額72.3%減となった。
・トロール:大型トロールは数量334トン・金額126.7百万円で、前年同月比数量39.7%増・金額57.7%増だった。中型トロールは数量679トン・金額542.3百万円となった。小型トロールは数量17トン・金額12.2百万円となり合わせて、トロール全体では数量1,030トン・金額681.2百万円で、前年同月比数量15.1%減・金額40.0%減だった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注の工事は無く、県発注は馬淵川広域河川改修工事、浅水川広域河川改修工事、県営予防治山工事等の受注があった。市発注は根城西ノ沢汚水中継ポンプ場整備工事、八戸市総合福祉会館外壁剥離等補修工事、柳町根城線ほか道路修繕工事等の受注があった。町村発注は、五戸町町道粒ケ谷地六戸線粒ケ谷地橋橋梁補修工事の受注があった。国・県・市の新規大型受注が少なく、新規受注高合計は前年比34.8%減となった。
・10月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は八戸市内社屋修繕・補修工事、県内事業所新築工事、県外マンション修繕工事等の受注があった。土木は県内商業施設撤去工事の受注があり、前年同月比264.1%増となり、2ヶ月振りで前年実績を大きく上回った。受注残高は、前年同月比70.3%増となり14ヶ月連続前年実績を上回っている。
・9月の住宅着工戸数は、持家が44戸で前年同月の42戸から2戸増。貸家は1戸で前年同月47戸から46戸減、分譲は4戸で前年同月の13戸から9戸減となった。総着工戸数は49戸となり、前年同月の102戸から53戸減となった。建築確認申請件数は、58件で前年同月の69件から11件減となった。年度累計においては前年実績を42件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、施設増築鉄骨工事、鶏舎鉄骨工事、船舶用金物製作等合わせて21百万円で、前年同月比95.5%減だった。受注残高は前年同月比82.8%減の383百万円と4ヶ月続けて前年同月比減となった。
・製缶工事の新規受注は、非鉄金属プラントメンテナンス、終末処理場汚泥ポンプ修繕工事、汚水ポンプ修繕工事、衛生センター前処理機修繕工事等合わせて48百万円で、前年同月比62.2%減だった。受注残高は640百万円で、前年同月比0.5%増と11ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られたが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、8月以降減少し10月の段階では1医療機関当たり、県全体が2.17人、青森地区も2.17人、八戸地区は2.58人となっている。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているものの、1年前と比べると価格は下がっているが、高い水準にとどまっている。
《電気料金》 東北電力の電気料金は、11月分(10月使用分)は、8,186円、また、国の「電気・ガス料金支援」により、家庭用電気料金の平均的なモデル 料金の12月分11月使用料金)は8,782円となる予定。同支援制度は11月分(10月使用分)で終了するが、政府は電気ガス支援を来年1月の使用分から再開させる方向で調整に入っている。
《婦人服》
10月は暖かい日が多く、秋物のアパレル・インポート商品を店頭展示し秋物セール開催するも売上伸びず。旅行に向けたインナーカットソー・薄手の羽織・シャツやパンツは需要があった。11月のコート・ジャケット・ダウン・マフラー等の冬物アイテムの売上に期待している。
《紳士服》
暖かい日が続き来店数客数も前年比割れとなり、秋物アパレルは売上伸びず。また、天然素材(ウール・シルク等)の値上がりにより、ジャケット・パンツも販売伸びず。ネット予約からのパターンオーダースーツの低価格帯が好調で堅調に伸張している。2着20%オフスーツYシャツセット割スーツの販売も順調に売上を伸ばしている。
《靴》
例年の10月であれば防寒シューズが売上を伸ばし始めるのだが、今年は気温の影響により、男女共に売上が伸びず。メンズは、スパットシューズ・スケッチャーズ共に年齢を問わず売上好調。レディースは、New Balanceスニーカーが好調な売れ行き。キッズは、タウンシューズが良く売れた。
《市内大型小売店(3店)》
物産展・イベント開催により集客はアップしたのだが、売上増加に反映されず。全般的に気温が平年を上回る日が多く、衣食住(秋物衣料・冬物防寒靴・呉服・食料品・生活用品)について、値段の上昇があり売上伸びず。そのような中、エアードック(空気清浄機)は、CM効果もあり継続的に販売が伸張している。10月の大型小売店3店の売上は、前年同月比29.7%減となり、前々年同月比は33.5%減となった。イトーヨーカドー八戸沼館店閉店による売上減少分は、他食品スーパー・アパレルショップ・ファッションセンターへシフトか?
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車は235台で前年同月比9.3%減となり、4ヶ月振りに減少となった。小型乗用車は228台で前年同月比7.7%減と2ヶ月連続での減少となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比8.5%減の463台となった。軽自動車は246台と、前年同月比13.7%減となった。
■倒産
10月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 2 | 0 | 11 | 2 |
金 額 | 35 | 0 | 716 | 33 |
平均負債額 | 17.5 | ― | 65.1 | 16.5 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 1,072 | 0.7 | 5,054 | 3.0 |
求 人 数 | 3,105 | 17.8 | 7,387 | △4.1 |
求 人 倍 率 | 2.90 | (2.48) | 1.46 | (1.57) |
就 職 件 数 | 396 | △12.2 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)