2025年02月03日(月)周知
青い森しんきんReport 2024年12月版
■漁業・水産加工業
・12月の八戸港の水揚げは、数量9,186トン、金額821.8百万円で、前年同月比で数量は385.5%増 、 金額も47.7%増だった。
・12月における数量9,186トンは、2015年からの過去10年間で最高の2018年12月の13954トンの65.8%で3番目だった。金額821.8百万円はこの10年間で最高の2016年12月の3,175.0百万円の25.9%となり過去10年間で8番目だった。
・12月時点での年累計の数量64,615トンは前年同月比71.8%増で、この10年間で6番目(最高は2015年12月の113,358トン)、金額12,782.7百万円は前年同月比16.9%増で、10年間で7番目だった(最高は2016年12月の23,435.0百万円)。
・イカ釣り:近海スルメイカの水揚げは数量1トン・金額1.3百万円で前年同月比0.0%・11.3増だった。船凍スルメイカの水揚げは、数量31トン・金額65.0百万円で前年同月比47.6増・50.9%増、イカ釣り全体では、数量32トン・金額66.3百万円となり、前年同月比で数量は45.5%増、金額も49.4%増だった。
・大中型巻き網:岩手県沖に漁場が形成された、マイワシの水揚げが好調で1千トン超の水揚げが相次ぎ、数量8430トン・金額481.7百万円となり、前年同月比数量1,148.9%増・金額436.1%増となった。
・トロール:大型トロールは数量20トン・金額9.6百万円で、前年同月比53.8%増・金額93.0%増だった。中型トロールは主力魚種のスルメイカやサバの不漁が続き、数量382トン・金額143.9百万円で、前年同月比数量は55.0%減、金額も39.9減となった。小型トロールは数量20トン・金額7.6百万円で、前年同月比数量39.4%減・金額31.8%減だった。トロール全体では数量422トン・金額161.1百万円で、前年同月比数量は52.8%減、金額も37.0%減と なった
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注の工事は無く、県発注は、名川第一工区県ぽ第54号工事等の受注があり、市発注は、舘鼻地区荷捌き所A棟改修工事、田面木地区下水道整備工事、鮫地区下水道整備工事の受注があった。町村発注は、新郷村町道上市川兎内線側溝新設工事の受注があった。国・県の新規大型受注が少なく、新規受注高合計は前年比73.7%減と大きく落込んでいる。
・12月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、受注が大きく減少する時期であり、建築は青森県内商業施設改装工事、八戸市内企業修繕工事等の受注があり、土木は県外商業施設修繕工事があった。前年同月比では95.1%減となり、2ヶ月連続で前年実績を大きく下回った。受注残高は、前年同月比24.0%増となり16ヶ月連続前年実績を上回っている。
・11月の住宅着工戸数は、持家が55戸で前年同月の45戸から10戸増。貸家は44戸で前年同月10戸から34戸増、分譲は20戸で前年同月の16戸から4戸増となった。総着工戸数は119戸となり、前年同月の71戸から 48戸増となった。建築確認申請件数は、62件で前年同月の61件から1件増となった。年度累計においては前年実績を20件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、アンカーボルト製作、船舶用金物製作等合わせて16百万円(前年同月比0.0%)だった。受注残高は前年同月比43.3減の637百万円と6ヶ月続けて前年同月比減となった。
・製缶工事の新規受注は、非鉄金属プラントメンテナンス、バグフィルタ外部ケーシング補修工事、水中ポンプ工事等合わせて52百万円で、前年同月比74.3%減となった。受注残高は576百万円で、前年同月比16 8減となり13ヶ月振りにマイナスへ転じた。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られたが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、1医療機関当たり、県全体が8.59人、青森地区で7.58人、八戸地区は10.08人と増加が続いている。また、インフルエンザ感染者も同様に増加が続き、三八地区・東青地区ともに警報レベルとなった。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
青森県全県では、ガソリン価格・灯油価格のいずれも全国を下回っているものの、ガソリン補助金の縮小、灯油の需要期を迎え価格は上昇した。
《電気料金》 東北電力の電気料金は、国の「電気・ガス料金支援」が11月分(10月使用分)で終了したが、石炭価格の下降により燃料費等調整単価が1キロワット時につき▲7.43円となり、1月分(12月使用分)は8,730円となった。また、家庭用電気料金の平均的なモデル料金の2月分(1月使用料金)は、政府が電気ガス支援を2025年1月から3月の使用分について再復活させ たことから、8,080円となる予定。
《婦人服》
12月は寒い日が多く、ワイドパンツ・ボトムスパンツ・スカートの売上は伸張したものの、冬物のアウターコート・ダウンジャケット・マフラー・アパレル・インポート商品の売上は伸びず苦戦。
《紳士服》
例年の寒さが続き来店数客数は前年比割れとなっているものの、成人式用スリーピース・フレッシャーズスーツが好評で、ネット予約からのパターンオーダースーツの低価格帯が売上を伸ばしている。天然素材(ウール・シルク等)の値上がりにより、ジャケット・パンツの販売伸びず。アウターコート・ダウンジャケットも厳しい状況だった。
《靴》
12月は、八戸の気候(雪が少なく所々氷路面がある)に適した防寒靴《滑りにくく、暖かく、軽量なコロンビア・サップランド》は、メンズ・レディース共に販売足数を大きく伸ばし、クリスマスに夫婦での購入が目立ったこともあり前年比売上大幅増加。ジュニア・キッズ防寒タウンシューズは、ファッションブランドの「ニーモ」「moz」が良く売れた。
《市内大型小売店(3店)》
12月中旬以降例年より気温の低い日が続き、紳士・婦人・子供の冬物防寒アウターウェアー・コート・防寒靴が伸張。食料品は価格の上昇が続いているが、年末商戦のお歳暮の取扱いについては、8月末をもって閉店したイトーヨーカドー沼館店の影響により、顧客が増加し売上目標をクリア。年末の冷凍食品他の販売も堅調に推移した。12月の大型小売店3店の売上は、前年同月比25.6%減となり、前々年同月比は29.2%減となった。(前年同月比・ 前々年同月比の減少については、2024年8月末をもって閉店したイトーヨーカドー沼館店の売上が計上されないことによるもの)
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車は186台で前年同月比9.7%減となり、3ヶ月連続で減少となった。小型乗用車は82台で前年同月比38.3%減と4ヶ月連続での減少となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比20.9%減の268台となった。軽自動車は212台と、前年同月比8.2%増となった。
■倒産
12月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 0 | 2 | 12 | 4 |
金 額 | 0 | 45 | 750 | 78 |
平均負債額 | 0 | ― | 62.5 | 19.5 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 915 | △7.8 | 4,795 | 0.5 |
求 人 数 | 2,198 | △4.0 | 6,933 | △4.0 |
求 人 倍 率 | 2.40 | (2.31) | 1.45 | (1.40) |
就 職 件 数 | 316 | △15.3 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)