八戸商工会議所

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2024年07月02日(火)周知

青い森しんきんReport 2024年5月版 |

漁業・水産加工業
・5月の八戸港の水揚げは、数量990トン・金額201.2百万円で、前年同月比で数量は46.5%減、金額も54.5%減だった。数量は、過去10年間で4番目、金額は8番目。
・年累計の数量6,173トンは前年同月比17.0%増で、この10年間で3番目(最高は2016年5月の12,711トン)、金額1,738.8百万円は前年同月比3.8%増で、10年間で5番目だった(最高は2016年5月の4,052.0百万円)。
・イカ釣り:船凍スルメイカの蔵出し販売が20万7千円。
・大中型巻き網:巻き網は前年水揚げ実績がなかったが、本年5月は三陸巻き網でマグロの水揚げが1トン・1.4百万円あった。
・トロール:大型トロールは、蔵出し販売のみで、数量86トン・金額41.1百万円で、前年同月比数量82.4%減・金額80.2%減。大半がキンメダイ。中型トロールは、数量703トンで前年同月比40.5%減、金額89.9百万円で同34.9%減となった。スケトウタラ436トン・24.7百万円、タラ122トン・14.5百万円などの水揚げがあったが、スケトウタラは前年より低い水準となり、トロール全体での水揚げ低迷の要因となった。小型トロールの水揚げ24トン(前年同月比14.3減)、金額5.9百万円(同35.5%減)と合わせて、トロール全体では、数量813トン、金額136.9百万円で、前年同月比で数量52.1%減・金額61.4%減と大きく落ち込んだ。

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、県発注の国道舗装補修工事、浅水川河川維持工事、養護学校体育館改修工事等があった。市発注は道路修繕(打換)工事、国道電線共同溝整備事業に伴う汚水ます移設工事等があった。5月の国・町村発注の工事は無く、県・市発注工事も13件と少なく新規受注高は低調だったため、新規受注高合計は前年比59.2%減となった。
・5月の 八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は県内外商業施設建設工事等、土木は県内商業施設土木工事があった。建築・土木共に八戸地区内の受注は少なかったが、県内外の受注により前年同月比236.5%増となり、前年実績を大きく上回った。受注残高は、前年同月比21.0%増とな り9ヶ月連続前年実績を上回った。
・4月の住宅着工戸数は、持家が40戸で前年同月の49戸から9戸減。貸家は25戸で前年同月の32戸から7戸減、分譲は9戸で前年同月の21戸から12戸減となった。総着工戸数は74戸となり、前年同月の102戸から28戸減となった。建築確認申請件数は、67件で前年同月の65件から2件増となった。年度累計においては前年実績を2件上回っている。

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7社)の鉄骨工事の新規受注は、病院増築鉄骨工事、船舶用金物製作、クレーン設置基礎鉄骨工事等合わせて17百万円で、前年同月比26.1減だった。受注残高は前年同月比38.8%増の1,002百万円と4ヶ月連続で前年同月比増となった。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、汚水処理終末処理場設備工事等で92百万円の新規受注があり前年同月比20.0%減だった。受注残高は674百万円で、前年同月比25.0増と6ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として高止まりの状況が続いている。

個人消費
《新型コロナウイルス 》
新型コロナウイルス感染者は、5月末の段階では1医療機関当たり、県全体が3.31人、青森地区は2.08、八戸地区は6.08人だった。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、ほぼ横ばいの状況。青森県全県では、いずれも全国を下回っているが、 1年前と比べると高い水準にとどまっている。
《電気料金》                                                                                       政府による、電気・ガス料金の負担軽減措置が5月使用分までで終了することに伴い、東北電力の電気料金は家庭用電気料金の平均的なモデルで5月分543円上昇し、6月分はさらに400円上昇することになった。電気料金の引上げは7月以降も予定されている。
《婦人服》
お客様の数も多くはなく、全体的に売上は良くなかった。羽織物が出た他に、月の後半気温が上がりTシャツなどに動きがあった。その他、ワンピースなど涼しく着られるものがよく出た。イベントをやった店舗では、 お客様の来店があり、オーガニックのカットソーや下着など普段扱っていない商品などの売れ行きは良かった。イベント開催は効果が見られるが、店頭品の売上にどのようにつなげるかが課題。スーツのオーダー店は、女性のリピーターも多く、スーツだけではなく、単品のジャケットや単品のパンツなどをオーダーするお客様も多い。また、これまで市内でスーツをオーダーできる店が見当たらなかったこともあり、高級生地でオーダーする女性のお客様も見られる。
《紳士服》
全体的に好調だった。前月に引き続き、超伸縮に特徴のある新素材のジャケットが好調で品薄になるほどの売れ行きで、単価も高いことから売上に貢献した。その他、高価格帯のインナーのTシャツや単品のパンツなどがよく出た。スーツのオーダー店は、前年同月と比べると伸びは低かったが、相変わらずの好調。スーツのリピーターの割合が非常に高い。最初の一着目は比較的価格を抑えてオーダーして、その後、品質の高い生地や裏地、ボタンなどを自分好みにしてオーダーするリピーターのお客様が多い。
《靴》
ゴールデンウィーク期間中はアウトドアシューズなどが出たが、売上は良くなかったものの、ゴールデンウィークが終わって、盛り返した感じで、5月全体としては前年並みだった。ゴールデンウィーク以降は、前月同様、各社から出ている靴ベラを使わなくても履ける靴や、ランニングシューズも動きが良かった。例年であれば、5月下旬には、新作のサンダルが動き始めるが、今年は動きが鈍かった。
《市内大型小売店(4 店)》
5月は、全般的に気温が高かったが 、アパレルに加えて、鞄などの身の回り品の動きが鈍かった。5月の大型小売店の売上は、前年同月比3.9%減と9ヶ月続けて減少だったが、減少幅はやや縮小した。また、一昨年5月はオミクロン株の感染拡大による第6波の収束後でゴールデンウィークによる個人消費の回復もあり、本年5月における前々年同月比は8.2%減と2ヶ月続けて減少となった。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車が前年同月比9.0増の219台と3ヶ月続けて前年同月比増となったものの、小型乗用車は前年同月比164台で前年同月比6.8減と4ヶ月連続して減少となった。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比1.6%増の383台と前月まで3ヶ月続けて前年同月比減だったが、4ヵ月ぶりに増加に転じた。軽自動車は186台と、前年同月比18.1減となり、6ヶ月連続して前年同月比減だったが下げ幅は縮小した。

 

倒産

            5月    前年同月   年度累計   前年同期 
  件  数       4     0      5        1 
  金  額     63     0       88      21 
 平均負債額   15.8       ―     17.6      21.0

                                                                                     (単位:件、百万円)
 

雇用

      新 規  前年同月比  月間有効  前年同月比
  求 職 者 数  1,456       0.9   5,324    △3.5
  求   人   数  2,782     10.2   7,071      △9.0
  求 人 倍 率    1.91     (1.75)       1.33    (1.41)
  就 職 件 数     459    △15.8     ー      ー

                                     (単位:人、%、倍)