2024年04月16日(火)周知
青い森しんきんReport 2024年3 月版
■漁業・水産加工業
・3月の八戸港の水揚げは、数量1,490トン、金額358.7百万円で、前年同月比で数量は 69.7%増だったものの、金額は10.9%減だった。
・数量1,490 トンは 201 5 年からの過去 10 年間で上から4番目(最高は2016年3月の3,575トン、金額 358.7百万円は8番目最高は2016年3月の1,066.8百万円 。
・年累計の数量3,938トンは前年同月比 50.1%増で、この10年間で3番目(最高は 2016 年 3月の8,511トン)、金額1,255.8百万円は前年同月比25.6%増で、10年間で6番目だった(最高は2016年3月の2,827.8百万円)。
・イカ釣り船凍スルメイカが数量52トン、金額99.6百万円で、数量が前年同月比71.3%減、金額が同56.6%減。船凍ムラサキイカの水揚げは、数量57トン、金額56.1百万円。イカ釣り全体で、数量 109 トンで前年 同月比40.4%減、金額155.7百万円で33.1%減 。
・大中型巻き網漁3 月の水揚げなし 。
・トロール大型トロールの水揚げが 44 トン・ 15.6 百万円の蔵出し販売 。中型トロールは、 数量1,260 トンで前年同月 104.9 %増、金額 160.0 百万円で同 19.0 %増の水揚げがあった。スケトウタラ、タラの他、キチジ、サメ、ヤリイカなど、小型トロールの水揚げ8トン(前年同月比変わらず)
・3.0百万円(同14.0%増)と合わせて、トロール全体では、数量1,312トン、金額174.5百万円で、前年同月比で数量109.6%増・金額27.8%増だった。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国発注の馬淵川維持修繕工事があった。県発注の八戸三沢線橋梁補修(尻内橋)工事、八戸大野線電線共同溝整備工事、国道 454 号橋梁補修(えんぶりっぢ)工事等があった。市発注の新大橋整備工事、白銀地下下水道整備工事等があった。町発注は扇ノ沢・大欠平線舗装新設工事があった。3月の新規受注高合計は前年比30.2%減となり、年度累計は、前年同月比7.6%増と前年実績を僅かに上回る結果となった。
・3月の八戸地区建設業者5社民間工事の新規受注状況は、建築は県内商業施設・県外マンション改修工事等、土木は県内外の土木工事受注により前年同月比1230.0%増となり、3ヶ月振りに前年実績を上回った。受注残高は、前年同月比19.8%増となり7ヶ月連続前年実績を上回った。
・2月の住宅着工戸数は、持家が30戸で前年同月の36戸から6戸減。貸家は32戸で前年同月の0 戸から32戸増、分譲は14戸で前年同月の20戸から6戸減 と なった。総着工戸数は76戸となり、前年同月の56戸から20戸増となった。
建築確認申請件数は、45件で前年同月の57件から12件減となった。年度累計においては前年実績を58件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、 半導体メーカー工場金物製作、船舶用金物製作、ホテル改修鉄骨工事等合わせて16百万円で、前年同月比96.6減だった 。受注残高は前年同月比50.9%増 の1,248 百万円と2 ヶ月連続で前年同月比増となった。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、河川機械設備点検整備、清掃工場プラント機器点検整備等で92百万円の新規受注があり前年同月比10.7%減だった。
受注残高は660百万円で、前年同月比11.5増と4ヶ月続いて前年同月比増となった。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として高止まりの状況が続いている。
■個人消費
《新型コロナウイルス 》
八戸地区における、新型コロナウイルス感染者は、2月に入り1定点医療機関当たりの感染者数が14人台に上昇したが、
以降減少し、3月末の段階では医療機関当たり3.50人だった。
《ガソリン価格・灯油価格・物価》
ガソリン価格・灯油価格のいずれも、全国を下回っているが、1年前と比べると高い水準にとどまっている。
《婦人服》
気温の低かった月の前半と気温が上がった月の後半で売上について店舗によって結果は分かれた。いずれも、
気温と取り扱う商品(冬物春物と夏物)とがマッチしたかどうかによって売上に差が出た模様。また、月の後半、
客足が落ちた店舗も見られたが、旅行などで外出の機会が増えた、或いは年度末で仕事が忙しかったということが原因
と考えられる。3月に入り夏物を扱い始めた店舗では、「まだ夏物は早いから」ということで動きがなかった店舗もあった。
全般的に、ボトムズは今一つだったが、スプリングコート、羽織物、シャツ類、靴、スニーカーなどがよく売れた。
《紳士服》
3月は全般的に厳しく、特にスーツ類のパターンオーダーが伸びなかった。一方で、ジャケット、パンツ、ドレスシャツなどは底堅く売れた。例年3月は、新規のお客様が多いが、この3月は新規のお客様は少なく固定客メインだった。スーツのオーダー店は、売上は非常に好調。ペア割(男女問わず二着オーダーでの割引)の動きが非常に良かった。オーダーについては、新生活に伴う新規顧客の他、衣替えによるものもあった。ネットでの申し込みも相変わらず多かった。
《靴》
3月前半は伸び悩んだが、月を通してぎりぎり前年同月をクリアした。 中でも靴べらを使わなくても履ける靴の売れ行きが非常に良かった。テレビコマーシャルの影響が大きく、メンズだけでなくレディス、さらには子供用の商品もよく出て、結果的に品薄になるぐらいだった。その他、3月後半は春休みの終盤ということで、子どもの上履きもよく出た。
《市内大型小売店(4 店)》
3月も前半気温が低く、中旬以降気温が上昇し、対応に苦慮したアパレルをはじめとして苦戦が続いた。家電で一部売上の回復が見られるが、個人消費全体でみると消極的な消費態度が続いている。
3月は、前年同月比7.2減と7ヶ月続けて減少となり、減少幅も拡大した。一方、一昨年のオミクロン株の感染拡大の影響があったことから、前々年同月比は7.0%増と3ヶ月続いて増加となった。
《新車登録台数》
普通乗用車の新車登録台数は、普通乗用車が 前年同月比308台9.2増と3カ月ぶりに前年同月比増となり、小型乗用車は前年同月比169台で18.4%減だったが前月より下げ幅が減少したものの、普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比2.5%減の447台と2ヶ月続けて前年同月比減となった。軽自動車は302台と、前年同月比13.5減となり、4カ月連続して前年同月比減だったが下げ幅は縮小した。
■倒産
3月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 2 | 1 | 9 | 11 |
金 額 | 199 | 23 | 651 | 859 |
平均負債額 | 99.5 | 23.0 | 72.3 | 78.1 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新 規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 1,111 | △8.2 | 5,131 | △5.6 |
求 人 数 | 2,433 | △ 25.0 | 6,740 | △14.4 |
求 人 倍 率 | 2.19 | (2.68) | 1.31 | (1.45) |
就 職 件 数 | 478 | △11.5 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)