2024年03月01日(金)周知
青い森しんきんReport 2024年1月版
ー初売りの不振や平均気温上昇による影響から個人消費は依然として低調が続くー
■漁業・水産加工業
・1 月の八戸港の水揚げは、数量 1,230 トン、金額 442.9 百万円で、前年同月比で数量は 57.7%増、 金額も 55.8%増。
・1 月における数量 1,230 トンは 2015 年からの過去 10 年間で最高の 2015 年 1 月の 2,169 トンの 56.7%で上から
3 番目、金額 442.9 百万円はこの 10 年間で最高の 2016 年 1 月の 764.4 百万円 の 58.0%となり過去 10 年間で4 番目。
・イカ釣りは、船凍スルメイカの水揚げが数量 85 トン、金額 172.1 百万円あり、それぞれ前年同月比 750.0%増、1,245.6
%増と前年を大幅に上回った。船凍ムラサキイカの水揚げは、数量 12 トン(前年同月比 57.1%減)、金額 9.6 百万円
(同 75.3%減)と前年を下回ったが、イカ釣り全体では、数量 97 トン・金額 181.7 百万円となり前年同月比で数量は、
136.6%増、金額 235.5%増。
・大中型巻き網漁の水揚げは、昨年水揚げがなかったが、1 月は三陸(鰯鯖)巻き網でのイワシの 水揚げが数量 232トン・
金額 23.7 百万円の水揚げがあった。
・トロールは、大型トロールは 28 トン・10.6 百万円の蔵出し販売があった。中型トロールの水揚げは、数量 605 トン、
金額155.1 百万円の水揚げがあり、それぞれ前年同月比 37.2%増・9.7%増。小型トロールの水揚げ 27 トン・5.0 百万円
と合わせて、トロール全体では、数量 660 トン、金額 170.7 百万円で、前年同月比で数量 41.3%増・金額は 14.9%増。
■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国の発注工事は無し。県発注の八戸環状線道路改良工事等、市の
発注工事は類家南地区下水道整備工事、町発注の工事は杉沢葛畑線道路災害復旧工事があった。県発注工事の受注が前
年比大幅に増加した事から、新規受注高は前年同月比 67.6%増。年度累計は、前年同月比 19.6%増と前年実績を上回
る結果。
・1月の八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、建築は工場新築工事、社屋修繕工事等、土木は無し。新規受
注高は前年同月比 14.1%減。受注残高は、前年同月比 12.1%増となり 5 ヶ月連続前年実績を上回った。
・12月の住宅着工戸数は、持家が 49 戸で前年同月の 41 戸から 8 戸増。貸家は 19 戸で 前年同月の 27 戸から 8 戸減、
分譲は16 戸で前年同月の 20 戸から 4 戸減。 総着工戸数は 84 戸となり、前年同月の 88 戸から 4 戸減。
建築確認申請件数は、47 件で前年同月の 47 件と同数となり、年度累計においては前年実績を 53 件下回っている。
■鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、ごみ処理施設プラント架構製作、鉱山改修、半導体工場金物製作、
舶用金物等合わせて 182 百万円で、前年同月比 550.0%増。受注残高は前年同月比 36.6%減の 548 百万円と 7 ヶ月
ぶりに前年同月比減。
・製缶工事は、非鉄金属プラントメンテナンス、揚水機場ポンプ設備保守業務、下水終末処理場ポンプ修繕、下水道浄化
センター汚水ポンプ修繕工事等で 66 百万円の新規受注があり前年同月比 62.9%減。受注残高は 800 百万円で、前年
同月比 8.4%増と 2 ヶ月続いて前年同月比増。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として
高止まりの状況が続いている。
■個人消費
・《新型コロナウイルス》1月後半にかけて1定点医療機関当たりの感染者数が増加傾向を見せており、県全体での1定
点医療機関当たりの感染者数を上回る勢いとなっている。
・《ガソリン価格・灯油価格・物価》ガソリン価格・灯油価格のいずれも、全国を下回っているものの、1 月に入りやや
上昇傾向が見られる。
・《婦人服》セールを開催し、売上がよかった。コートは動きがなかったが、ジャケットやインナー、パンツなどが出た。
また、春物がよく出ている店舗も見られた。寒さが厳しくなく、雪が少ないので、その分来店数が多かったが、逆にコ
ートなどの動きの鈍さに影響している。
・《紳士服》セールを開催したが、セーターなどは伸びなかった。1月も気温が平年と比較して高かったことが要因と考
えられる。スーツなどは苦戦したが、ドレスシャツなどは動きがあり、極端な落ち込みとはならなかった。
オーダースーツの店舗は、好調を維持。前年を上回った。メンズもレディスも共によかった。20 代の比較的若い人が
多かった。ネットによる効果も大きい。衣替えによる需要が多かった。
・《靴》初売りは 1 月 2 日がメインだったが、前年に届かず、売上は若干前年を下回った。他テナントの年初の営業日
との兼ね合いもあったかもしれない。元日の初売りは振るわなかった。初売りは年々売上が減っている印象。
前年は、雪が多くそれに伴う売上もあったため、今年は前年同月比で減少となったと見ている。その中で、このところ
好調な、雪や雨でも履けるアウトドアのスニーカーは良く出ている。
・《市内大型小売店(4 店)》初売りの不振、平均気温が平年を上回りアパレルや 靴などの売上の伸び悩みなどにより、
前年同月比 5.5%減と 5 ヶ月続けて減少。 一方、一昨年 1 月はオミクロン株の感染拡大などにより売上減だったこと
から前々年同月比は 2.7%増と 3 ヶ月ぶりに前々年同月比増。
・《新車登録台数》普通乗用車の新車登録台数は、前年同月比 6.0%減の 219 台だったが、小型乗用車は 186 台と前年
同月比 8.8%増と 6 ヶ月連続で前年同月比増。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体では前年同月比 0.2%増
の 405 台と 13 ヶ月連続して前年同月比を上回った。
・軽自動車は 194 台で、前年同月比 25.7%減となり、2 カ月連続して前年同月比減。
■倒産
1月 | 前年同月 | 年度累計 | 前年同期 | |
件 数 | 2 | 1 | 6 | 10 |
金 額 | 336 | 80 | 414 | 836 |
平均負債額 | 168.0 | 80.0 | 69.0 | 83.6 |
(単位:件、百万円)
■雇用
新規 | 前年同月比 | 月間有効 | 前年同月比 | |
求 職 者 数 | 1,296 | △2.0 | 5,027 | △1.2 |
求 人 数 | 2,487 | 2.3 | 6,577 | △3.2 |
求 人 倍 率 | 1.92 | (1.84) | 1.31 | (1.33) |
就 職 件 数 | 306 | △14.5 | ー | ー |
(単位:人、%、倍)