ー年末商戦の盛り上がりに欠け個人消費は低調続くー

 

■漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 1,892 トン（前年同月比 46.2％増・過去 10 年で 9 位）、金額 556.5 百万円（同 32.8％増・
　過去 10 年で 9 位）。年累計数量 37,605 トンは前年同月比 30.2％増だったが 2 年連続で 4 万トンを割り、この 10
　年間で9 番目、金額 10,932.1 百万円は前年同月比 9.5％増で 3 年ぶりに 100 億円を上回ったが、 10 年間で 8 番目。
・イカ釣りは、船凍スルメイカの水揚げが数量 21 トン、金額 43.1 百万円で、それぞれ前年同月比 41.7%減、4.6％減。
　近海イカ釣りと合わせてイカ釣り全体で、数量 22 トン・金額 44.4 百万円となり前年同月比で数量は 68.6％減、金額
　42.7％減。
・大中型巻き網漁は、三陸（鰯鯖）巻き網でのサバの水揚げが数量 675 トン・金額 89.9 百万円で、前年同月比 0.4％減・
　金額 36.2％増（サバの水揚げとして数量 138.5％増・金額 159.3％ 増）。
・トロールは、大型トロールは 13 トン・5.0 百万円の蔵出し販売。中型トロールは、848 トン・ 239.5 百万円の水揚げ
　があり、それぞれ前年同月比 239.2％増・124.7％増。内容は、スケトウタラ、タラ、スルメイカなど。
　小型トロールの水揚げ 33 トン・11.1 百万円と合わせて、トロール全体では、数量 894 トン、金額 255.6 百万円で、
　前年同月比で数量 220.4％増・金額は 118.3％増。

 

■建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、国と町村発注工事は無し。県発注の青森県立八戸工業高等学校
（普通教室棟外）改築工事、沢田河川応対第 1 号工事、 西越河川対応第 1 号工事等、市発注の類家南地区下水道整備工
　事、日計市営住宅通路改修工事等があった。県発注工事の受注が前年比大幅に増加した事から、新規受注高は前年同月
　比 639.5％増。年度累計は、前年同月比 16.7％増と前年実績を上回る結果。
・八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、建築は商業施設新築工事、 社屋改修工事等、土木は土地開発造成
　工事等があり新規受注高は、前年同月比 8.6％微増。受注残高は、前年同月比 17.3％増となり 4 ヶ月連続前年実績を
　上回った。
・住宅着工戸数は、持家が 45 戸で前年同月の 47 戸から 2 戸減。貸家は 10 戸で前年同月の 14 戸から 4 戸減、分譲は
　16 戸で前年同月の 17 戸から 1 戸減。総着工戸数は 71 戸となり、前年同月の 79 戸から 8 戸減。 建築確認申請件数
　は、61 件で前年同月の 70 件から 9 件減、年度累計においても前年実績を 53 件下回っている。

 

■鉄工業
・八戸市内鉄工業者（7 社）の鉄骨工事の新規受注は、ごみ処理施設機器製作、産業用化学薬品メーカー増設鉄骨工事、
　飼料会社設備修繕工事等合わせて 16 百万円、前年同月比 84.2％減。受注残高は前年同月比 22.2％増の 1,124 百万円
　と 6 ヶ月連続で前年同月比増。
・製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、揚水機整備補修工事、下水処理場ポンプ等修繕工事等で 202 百万
　円の新規受注があり前年同月比 110.4%増。受注残高は 692 百万円で、前年同月比 11.8％増と 8 ヶ月ぶりに前年同月
　比増。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として
　高止まりの状況が続いている。

 

■個人消費
・《新型コロナウイルス》11 月に入り増加傾向となり、年末にかけて定点医療機関当たりの感染者数は増加を続けてい
　る。インフルエンザ等の感染症も感染者数が多い状態が続いている。特に新型コロナウイルスに関しては、新しい変異
　株である「JN.1 株」が拡大を続けており、その動向が注視される。
・《ガソリン価格・灯油価格・物価》ガソリン価格は、この２年間でピークだった 9 月下旬の水準を下回っているものの、
　 12 月に入りやや増加傾向で推移している。
・《婦人服》忘年会需要があり、チュニックやセーター、店舗によってはコートやダウンなどのアウターやワンピースな
   どの売り上げがあった。12 月前半は例年と比べて気温が高い日が続き、重衣料の動きが鈍かったが、後半になり気温が
　下がったので、買い足そうというお客様も見られた。帰省した子供を連れての来店があったりしたが、客数はいつも通
   り。
・《紳士服》12 月前半は、気温が高くダウン系の重衣料が苦戦。その中で、ニットやボタンダウンなどのドレスシャツは
　良かった。 オーダースーツの店舗は、12 月も引き続き好調。年間通じて、前年割れはなく終わった。12 月は、特に若
　い人の成人式に向けたスリーピースがよく出た。
・《靴》12 月は昨年と違って雪の量が少なく冬用の靴の売れ行きが鈍化。ただし、11 月は初雪によるブーツ類の売れ行き
　が非常に良く、11 月、12 月の 2 カ月の冬商戦ということでみると、昨年を上回った。ブーツの他、防水機能のあるスニ
　ーカーが売れた。一方、子供用の冬靴・ブーツは、極端に動きが悪かった。ただし、大人のブーツがそれをカバーした
　形。クリスマス商戦は今一つだった。
・《市内大型小売店（4 店）》帰省客の増加によるフードコートの売り上げ増などが見られたものの、12 月前半、気温が
　高かったことによるアパレルの伸び悩みなど歳末商戦やお歳暮などに盛り上がりを欠き、前年同月比は 5.0％減と 4 ヶ月
　続けて減少。また、前々年同月比も 2.4％減と 2 ヶ月連続して前々年同月比減。
・《新車登録台数》普通乗用車の新車登録台数は、前年同月比 50.4%増の 206 台でと 3 ヶ月続けて前年 同月比増となり、
　小型乗用車も 133 台で前年同月比 27.9％増となり 5 ヶ月連続で前年同月比増。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗
　用車全体では前年同月比 40.7％増の 339 台と 12 ヶ月連続して前年同月比を上回った。
・軽自動車は 196 台 で、前年同月比 14.0％減、4 カ月連続して前年同月比増だった前月から減少に転じた。

 

■倒産

	12月	前年  同月比	年度累計	前年  同月比
件　　数	2	1	4	9
金　　額	45	10	78	756
平均負債額	22.5	10.0	19.5	84.0

                                                                              (単位：件、百万円）
 

■雇用

	新規	前年   同月比	月間有効	前年   同月比
求 職 者 数	992	1.4	4,770	△2.0
求   人   数	2,290	△4.4	6,667	△1.7
求 人 倍 率	2.31	(2.45)	1.40	(1.39)
就 職 件 数	373	△3.9	ー	ー

　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　     　 (単位：人、％、倍）