八戸商工会議所

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2023年10月05日(木)周知

青い森しんきんReport 2023年8月版

ー猛暑の影響はあるも祭礼や催事の開催、お盆の帰省客の増加により個人消費は回復傾向持続

 

漁業・水産加工業
・八戸港の水揚げは、数量 3,146 トン、金額 2,124.0 百万円、前年同月比で数量は 41.5% 増、金額も 20.0%増。
 数量 3,146 トンは 2014 年からの過去 10 年間で最高。 2014 年 8 月の 13,172 トンの 23.9%で上から 9 番目、金額
 2,124.0 百万円はこの 10 年間で最高。2016 年 8 月の 2,815.4 百万円の 75.5%となり過去 10 年間で 4 番目。
・イカ釣りは、近海スルメイカの水揚げが前年を大きく下回ったが、船凍ムラサキイカの水揚げが数量 1,843 トンと前年
 同月比 38.6%増、金額は 1,828.2 百万円で前年同月比 32.7%増。イカ釣り全体で、数量 1,925 トン・金額 1,912.4
 百万円、それぞれ前年同月比 21.7% 増・21.8%増。
・大中型巻き網漁は、サバ 932 トン・122.9 百万円、マイワシ 126 トン・13.8 百万円などの水揚げがあり、巻き網全体
 で数量 1,080 トン・金額 143.7 百万円、数量は前年同月比 109.3%増で金額も 6.4%増。
・トロールは、大型トロールが数量3トン・金額 1.2 百万円。中型トロールは、ドック整備中。

 

建設業
・八戸建設業協会による官公庁工事の新規受注状況は、今年度初となる国発注の馬淵川河道堀削工事、県発注の環状線道路
 改築工事、国道橋梁補修工事、新井田川流域防災工事等、市発注の下水道整備工事、こどもの国遊具設置工事、河川改修
 工事等、町発注の町道舗装維持工事等があった。市発注工事の受注が前年比大幅に増加したものの、県・町村発注工事が
 前年より減少したことから、新規受注高は前年同月比 30.1%減。年度累計は、4 月以降 4 ヶ月連続で前年実績を上回って
 いたが、8 月僅かに前年実績を下回る結果。
・8 月の八戸地区建設業者 5 社民間工事の新規受注状況は、マンション新築工事、ビル屋上改修工事等で 376 百万円、前年
 の受注が低水準であったことで新規受注高は前年同月比 110.8%増。受注残高は、減少幅が前月より縮小となったものの
 前年同月比 3.1%減となり 4 ヶ月連続で前年実績を下回った。
・住宅着工戸数は、持家が 51 戸で前年同月の 53 戸から 2 戸減。貸家は 42 戸 で前年同月の 0 戸から 42 戸増、分譲は 15
 戸で前年同月の 14 戸から 1 戸増。総着工戸数は 108 戸となり、前年同月の 67 戸から 41 戸増。 建築確認申請件数は、
 64 件で前年同月の 95 件から 31 件減。年度累計においては前年実績を 43 件下回っている。

 

鉄工業
・八戸市内鉄工業者(7 社)の鉄骨工事の新規受注は、ごみ処理施設設備制作、下水浄化センター設備点検整備、半導体
 メーカー金物製作、飲料メーカー設備鉄骨工事、建設会社倉庫新築鉄骨工事等合わせて 330 百万円、前年同月比 964.5
 %増。受注残高は前年同月比 153.3%増の 1,768 百万円と前年同月比増。
・製缶工事は、製缶工事は、非鉄金属製造プラントメンテナンス、米軍基地ボイラー配管工事等で 49 百万円の新規受注が
 あり前年同月比 22.2%減。受注残高は 511 百万円で、前年同月比 28.2%減と 4 か月連続で前年同月比減。
・鋼板・丸棒・H 形鋼等原料資材の価格については、一部資材において前月比減となったものも見られるが、依然として高
 止まりの状況が続いている。

 

個人消費
・《新型コロナウイルスの感染者数》7月後半から県全体で増加傾向となり、八戸地区も同様に増加している。これは、
 夏祭りの開催や旅行や行楽などによる人流の増加、帰省客の増加などによるものと見られる。他方、1 週間ごとの患
 者数の取りまとめという発表形態のため、個々人の消費活動などへの影響は限定的となっている模様。
・《ガソリン価格・灯油価格》特にガソリン価格が全国的に増加傾向にあり、青森県でも 7 月に入ってから増加傾向を
 見せ 8 月に入っても変わらず高水準。
・食料品を始めとする日用品の値上がりも継続しており、電気料金も 6 月から値上げされ、個人消費に影響を及ぼして
 いるとみられる。
・八戸地区では 5 類移行と各種催事のコロナ前とほぼ同様な開催などが行われ、個人消費に関しては 6 月までの低迷か
 らやや回復の傾向。6 月までは、物価高やエネル ギー価格などが個人消費に影響していたが、7 月 8 月は気温が各業
 種の店舗への来客数、商品の動きなどを左右したと見られる。しかし、9 月以降は、再びコロナの感染状況や、 エネ
 ルギー価格の高騰などが個人消費に影響してくると思われ、個人消費の本格的な回復の方向性は不透明な状況。
・《婦人服》毎年お盆過ぎには秋物を求めるお客様で来客も増えるが、今年の猛暑で客数は後半伸び悩んだ。全体として
 客数は前年同月と変わらず。三社大祭はあったが、来客数にはあまり関係なかった。ブラウス類は良くなかったが、気
 温が高かったこともあり Tシャツがよく出た。レディスのフォーマルのオーダーが目立ったが、全般的に礼服は出るよ
 うになっている。ワンピースと羽織物のセットで、いろいろな機会に着られるような 商品が出ている。
・《紳士服》全体的に低調。7月に続き暑さが影響した。スーツやジャケット類が特に伸び悩んだ。
・《靴》売り上げは、前年同月並み。7 月に続いて、猛暑の影響でサンダルの売り上げが非常に好調だった。例年は 8 月
 に入るとサンダルの在庫は余り気味になるが、今年は足りないぐらいだった。その他の商品としては、軽量・スポーツ
 タイプのウォーキングシュ ーズが男女ともに売れた。8 月後半は、新学期を控えて子供向けの商品が売れ始めるが、年
 々時期が後ろ倒しになっている。
・《市内大型小売店(4 店)》三社大祭の通常開催、帰省客の増加などが売り上げに寄与し、前年同月比 4.1%増と 2 カ
 月連続して増加。 また、前々年同月比も 8 月は 13.9%増と 2 カ月連続して増加。
・《新車登録台数》普通乗用車が 158 台で前年同月比 21.5%増と 8 か月連続して前年同月比増。小型乗用車は 167 台
 で前年同月比 31.5%増と前月の減少から増加に転じた。普通乗用車と小型乗用車を合わせた乗用車全体は前年同月比
 26.5%増の 325 台と 8 カ月続けて前年同月比増。
・軽乗用車は、213 台で、前年同月比 20.3%増と増加に転じた。

 

 

倒産

            8月      前年
 同月比 
 年度累計     前年
 同月比 
  件  数   0    0     1       5
  金  額   0    0      21    632
 平均負債額   0        0   21.0   126.4

                                                                              (単位:件、百万円)
 

雇用

       新規     前年
  同月比 
  月間有効      前年
  同月比 
  求 職 者 数   950   △6.2   4,818  △4.5
  求   人   数  2,500   △3.0   7,398     3.5
  求 人 倍 率    2.63   (2.54)       1.54  (1.42)
  就 職 件 数  399   △2.0     ー    ー

                             (単位:人、%、倍)